美笛キャンプ場は支笏湖畔でカヌーができる北海道の人気キャンプ場

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支笏湖の湖畔に直接テントを張れる北海道のキャンプ場として名前が挙がるのが、千歳市にある美笛キャンプ場です。正式名称は「ちとせ美笛キャンプ場」で、湖に面した砂浜サイトからカヌーを漕ぎ出せる立地が最大の魅力になっています。恵庭岳の山麓に広がる原生林と、日本屈指の透明度を誇るカルデラ湖に囲まれた環境は、道内でも屈指の人気を集めてきました。この記事では、アクセスや予約方法、湖畔サイトの選び方、カヌー体験の具体的な楽しみ方まで、訪問前に知っておきたい情報をまとめて紹介します。

目次

美笛キャンプ場は支笏洞爺国立公園内の千歳市に位置する

美笛キャンプ場が建つのは、支笏洞爺国立公園の中でも支笏湖の南西岸にあたる千歳市のエリアです。恵庭岳の裾野に広がる原生林がキャンプ場全体を包み込み、湖と森が一体になった景観の中で過ごせます。敷地内は湖に面した砂浜エリアと、巨木が立ち並ぶ林間エリアに分かれており、利用者は好みに応じてサイトを選べる仕組みです。

オートフリーサイトは約200台分が用意されており、家族連れからソロキャンパー、グループキャンプまで幅広い層が利用しています。支笏湖は環境省の水質調査で長年にわたり全国トップクラスの透明度を記録してきた湖であり、この澄んだ水面でカヌーを漕ぐ体験こそ、美笛キャンプ場を訪れる大きな目的のひとつです。

アクセスは千歳ICから道道経由で約50分

千歳インターチェンジを起点にする場合、道道16号線で支笏湖方面へ向かい、国道276号線で大滝方面へ進んだのち、道道78号線へ右折してキャンプ場へ入るのが一般的なルートです。千歳ICからの距離はおよそ45キロメートル、所要時間の目安は約50分となっています。

新千歳空港からもアクセスしやすく、レンタカーを使えば1時間程度で到着できる距離です。札幌市街地からは支笏湖経由で1時間半前後を見込んでおくとよいでしょう。山間部の道路は電波状況が悪くなる区間もあるため、カーナビや地図アプリを使う場合は事前にルートを確認しておくと安心です。公共交通機関の場合はJR千歳駅や新千歳空港から支笏湖行きのバスを利用し、湖畔でさらに移動する必要があるため、キャンプ道具を運ぶことを考えると自家用車かレンタカーでの来場が現実的です。

営業期間は例年4月下旬から10月中旬で2023年度から予約制に移行

美笛キャンプ場の営業期間は、例年4月下旬から10月中旬までです。直近の2025年シーズンは4月25日から10月19日までの営業でした。年によって開場日や閉場日が前後するため、訪問を計画する際は公式サイトで最新の営業日程を確認することが欠かせません。

チェックインの時間帯は11時から19時、チェックアウトは7時から10時が目安とされていますが、資料によっては7時から19時、7時から11時といった案内も見られ、時期や年度によって運用が変わる可能性があります。こちらも予約時に最新情報を確認しておいたほうが確実です。

かつて美笛キャンプ場は予約を受け付けず、当日の先着順でサイトを確保する方式が長く続いていました。しかし2023年度から事前のオンライン予約制へと変更され、以前のような早朝からの場所取り合戦は緩和されつつあります。それでも人気サイトはオンライン予約開始と同時に埋まってしまうケースが多く、予約開始日を逃さないことが重要です。2025年シーズンの予約開始日は3月26日午前9時からでした。予約枠の詳細やキャンセルポリシーは年度ごとに変更される可能性があるため、公式サイトの「お知らせ」欄をこまめにチェックしておくとよいでしょう。

料金は大人2000円で千歳市民は半額になる

利用料金は、宿泊利用の場合、大人が2,000円、小中学生が1,000円、4歳以上の未就学児が400円、3歳以下は無料です。日帰り利用は大人1,000円、小人400円、4歳以上200円、3歳以下無料となっています。千歳市民には利用料金が半額になる優遇措置も設けられています。料金は改定される場合があるため、こちらも予約時に最新の料金表を確認するのが確実です。

場内設備は温水シャワーとランドリーも備え連泊に対応する

美笛キャンプ場の場内には、管理棟をはじめ、約200台分のオートフリーサイト、炊事場、売店、自動販売機、温水シャワー、ランドリー設備、ファイヤーサークル、水洗トイレなど、快適に過ごすための設備が整っています。トイレは管理棟内とトイレ棟の両方にあり、ウォシュレット付きの便器も用意されているため、キャンプ場としては比較的快適な水回り環境といえます。

管理棟内には有料のシャワーとランドリーが設置されており、数日間の連泊でも清潔に過ごせる環境です。売店ではキャンプ用品や日用品はもちろん、肉類などの食材も扱っており、買い出しを忘れても現地である程度対応できます。電子レンジやポットが無料で利用できるスペースも用意されています。

テントなどのレンタル用品も貸し出されているため、道具を最小限に絞って身軽に訪れることも可能です。ただしレンタル品の在庫には限りがあるので、確実に利用したい場合は事前に問い合わせておくと安心です。

湖畔サイトは砂地で日差しを遮るタープがほぼ必須になる

美笛キャンプ場最大の特徴は、支笏湖に面した湖畔サイトの存在です。湖畔サイトは砂地になっており、利用者が比較的自由に場所を選べます。湖に面した砂浜にテントを張るスタイルと、林間の巨木の下に設営するスタイルのどちらかを選べる形で、湖の景色を優先したい人は湖畔側、日差しや風を避けて落ち着いた雰囲気を楽しみたい人は林間側を選ぶ傾向があります。

湖畔サイトは日差しを遮るものが少ないため、タープなどの日よけ設備がほぼ必須です。夏場は日中の直射日光が強くなるので、しっかりとしたタープやサンシェードを準備しておくと快適に過ごせます。一方で朝夕は湖面から吹き抜ける風が心地よく、湖に反射する朝日や夕焼けの景色は、訪れる人の多くが写真に収める定番の光景になっています。

湖畔サイトの中でも、場内に入って左奥側の砂浜エリアは比較的落ち着いており、混雑を避けたいファミリーやカップルに向いています。管理棟に近いエリアはアクセスがよい反面、人通りも多くなりやすいため、静けさを重視するか利便性を重視するかで選ぶサイトを検討するとよいでしょう。

支笏湖でのカヌー体験はキャンプ場のレンタルとガイドツアーの2通り

美笛キャンプ場は、支笏湖でのカヌー体験の拠点としても知られています。キャンプ場自体でもカヌー体験ができ、ライフジャケットの貸し出しも行われているため、ウォーターアクティビティを気軽に楽しめる環境です。自分のカヌーやカヤックを車で持ち込み、湖畔から直接漕ぎ出すスタイルのキャンパーも多く見られます。

より本格的にカヌーを楽しみたい場合は、支笏湖エリアで営業しているガイドツアー会社を利用するのがおすすめです。中でも支笏ガイドハウスかのあは、支笏湖と千歳川をベースにカヌーツアーやアウトドア体験を提供している事業者で、新千歳空港から車で約40分、札幌市内から約1時間というアクセスのよさから、多くの観光客やキャンパーに利用されています。

支笏ガイドハウスかのあは日本エコツーリズム大賞グランプリを受賞した

支笏ガイドハウスかのあは2025年、環境省が主催する第20回日本エコツーリズム大賞でグランプリを受賞しました。安全性とサービスの質の高さが評価された結果です。ガイド付きのカヌーツアーでは、カヌー資格を持つインストラクターが全行程に同行するため、初めてカヌーに挑戦する人でも安心して参加できます。

ツアーには、安定感のあるツインカヌーで景色を楽しみながら進むネイチャークルージングタイプのプランと、参加者自身が自分のカヌーを操作し別のガイド艇が伴走するプライベートカヌータイプのプランがあり、経験や希望に応じて選べます。このほか支笏湖温泉エリアを中心に、底が透明で湖底を見ながら漕げるクリアカヤックを手ぶらで体験できるツアーや、たびらいやアクティビティジャパンといった予約サイト経由で申し込めるカヌーやカヤックの体験ツアーも複数あり、キャンプと合わせてアクティビティ会社のツアーに参加するプランを組むキャンパーも増えています。カヌー体験は季節や天候、湖の水位によって運航状況が変わることがあるため、事前予約と当日の運航確認は忘れないようにしましょう。

混雑を避けるなら平日利用と予約開始日の即時申込が有効

美笛キャンプ場は北海道内でも屈指の人気キャンプ場であるため、特に週末や夏休み期間はかなりの混雑が見込まれます。予約制へ移行した現在も、人気の高い日程やサイトはオンライン予約の受付開始とほぼ同時に埋まってしまうことが少なくありません。静けさや自然の魅力をゆったり味わいたい場合は、平日の利用を検討するのもひとつの方法です。

駐車場の開門時刻は午前7時とされており、それより早く到着しても入場はできない点に注意が必要です。予約制になったことで以前のような早朝からの場所取り合戦は緩和されつつありますが、当日の受付時間や駐車場ルールは年度によって変更される可能性があるため、訪問前に最新情報を確認しておくと安心です。

口コミサイトの評価を見ると、自然環境の評価が高く、立地やサービス、設備、管理、周辺環境についてもおおむね良好な評価が集まっています。支笏湖の水質の美しさと、原生林に囲まれたロケーションの良さを評価する声が多い一方で、人気ゆえの混雑をどう捉えるかが満足度を左右するポイントになっているようです。

持ち物はタープと幅広ペグと防寒着が欠かせない

湖畔サイトを利用する場合、前述の通り日差しを遮るタープが必須アイテムです。加えて砂地にペグを打つ場面が多いため、ペグの長さや形状、できれば砂地対応の幅広ペグを事前に確認しておくと設営がスムーズになります。

支笏湖周辺は標高もあり、夏でも朝晩は気温が下がることがあるため、防寒着や厚手の寝袋を用意しておくと安心です。山間部特有の天候の変わりやすさもあるため、雨具やレインカバーも忘れずに準備しましょう。

水辺での活動が中心になるキャンプ場のため、小さな子ども連れの場合はライフジャケットの着用や目を離さないことを徹底し、安全に配慮した上でカヌーや水遊びを楽しんでください。ゴミは各自で持ち帰るルールが設けられている場合が多いため、事前にゴミの取り扱いについても確認しておくとよいでしょう。

周辺観光は苔の洞門と丸駒温泉と樽前山登山が定番

美笛キャンプ場を拠点にすれば、支笏湖周辺の豊かな観光資源も合わせて楽しめます。支笏湖そのものが日本有数の透明度を誇るカルデラ湖であり、湖畔をドライブするだけでも雄大な景色を堪能できます。

湖水の色が季節や条件によって変化することで知られるオコタンペ湖や、落差の美しい美笛の滝、長い年月をかけて苔に覆われた独特の景観を持つ苔の洞門、樽前山の噴火による溶岩が苔むしたモラップの苔の回廊なども、支笏湖エリアならではの見どころです。

温泉を楽しみたい場合は、支笏湖の北岸に大正4年創業という歴史を持つ丸駒温泉旅館があり、湖の水位に合わせて深さが変化する足元湧出の天然露天風呂という、全国でも珍しい入浴体験ができます。登山を楽しみたい人には、支笏湖の南に位置する活火山の樽前山がおすすめです。日本二百名山のひとつに数えられながら、標高1,000メートル付近まで車で登れる登山口があり、木道が整備された歩きやすい登山道が特徴のため、登山初心者でも比較的挑戦しやすい山として親しまれています。

また支笏湖周辺にはモラップキャンプ場という、美笛キャンプ場と並んで人気の高いもうひとつのキャンプ場もあり、こちらは事前予約なしで比較的落ち着いた雰囲気で過ごせるという声もあります。美笛キャンプ場が満員だった場合の代替候補として、あるいは日を変えて訪れる比較先として押さえておくとよいでしょう。

ベストシーズンは7月から9月だが朝晩の防寒は必須になる

美笛キャンプ場を含む支笏湖エリアでキャンプやカヌーを楽しむのに適しているのは、平均最高気温が20度前後まで上がる7月から9月にかけてです。夏休みやお盆休み、シルバーウィークと重なるこの時期は、日中は快適にアウトドアレジャーを満喫できる気候になりますが、朝晩は気温がぐっと下がり肌寒く感じることが多いため、真夏であっても長袖の上着や薄手のダウンなど、防寒対策を用意しておくと安心です。

営業開始直後の4月下旬から5月にかけては、日中の陽気は穏やかでも朝晩の冷え込みが厳しく、桜の開花時期と重なることもあり、雪山を背景にした景色と花を同時に楽しめるのも支笏湖ならではの魅力です。ただし防寒装備は夏場以上にしっかり準備する必要があります。

秋にあたる9月から10月中旬の営業終了までの期間は、支笏湖周辺の紅葉が美しく、日中は穏やかな陽気で過ごしやすい一方、朝晩の冷え込みは本格的になってきます。夏の混雑を避けて静かなキャンプを楽しみたい人には、この時期も狙い目です。カヌーやSUP、水中遊覧船といった水上アクティビティは主に夏場に人気が集中しますが、支笏湖は年間を通して透明度の高さで知られる支笏湖ブルーを楽しめる湖であり、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。天候は山間部特有の変わりやすさがあるため、晴れの予報でも急な小雨に見舞われることがあります。レインウェアやタオル、着替えを多めに準備しておくと、天候の急変にも対応しやすくなるでしょう。

焚き火は焚き火台が必須でペットはリード同伴のみ可能

美笛キャンプ場では焚き火を楽しめますが、直火は禁止されており、焚き火台の使用が必須です。地面や芝生への熱によるダメージを防ぐためにも、焚き火台と合わせて防火シートを敷いて利用するのがマナーとされています。焚き火で出た灰の処理方法や消火の徹底についても、現地の管理者の案内に従って正しく行いましょう。

ペットとの同伴については、条件付きで同伴が可能です。リードの使用が必須で、放し飼いは禁止されています。湖畔という開放的な環境だからこそ、他の利用者や野生動物との接触を避けるためにも、リードを外さずに行動することが求められます。ペット同伴でのキャンプを検討している場合は、事前に最新のペット同伴ルールを公式サイトや管理者に確認しておくと安心です。

モラップキャンプ場との違いはペットサイトの有無に表れる

支笏湖には、美笛キャンプ場のほかにもう一つモラップキャンプ場という人気キャンプ場があります。どちらも支笏湖畔に位置し、湖を眺めながらキャンプができる点は共通していますが、いくつかの違いがあります。

料金面では、美笛キャンプ場は2022年度以降、大人2,000円、小中学生1,000円で千歳市民は半額という体系です。焚き火については、美笛キャンプ場が焚き火台の使用で焚き火が可能なのに対し、モラップキャンプ場では焚き火台に加えて防火シートの使用が必須とされているなど、細かなルールに違いがあります。

ペットに関しては、美笛キャンプ場がリード必須で放し飼い禁止での同伴可であるのに対し、モラップキャンプ場にはペット専用のサイトが用意されているという特徴があります。ペットと一緒に、他の利用者への配慮をしながら伸び伸びと過ごしたい場合は、モラップキャンプ場のペット専用サイトも選択肢に入れるとよいでしょう。混雑度合いについては、美笛キャンプ場の方が知名度とロケーションの良さから人気が高く、早朝から車列ができるほど混雑することが知られています。美笛キャンプ場の予約が取れなかった場合や、当日満場になってしまった場合の代替候補として、モラップキャンプ場を検討するキャンパーも多いようです。どちらのキャンプ場も支笏湖の美しさを堪能できることに変わりはないため、旅程や好みに応じて使い分けるとよいでしょう。

美笛キャンプ場は、支笏湖の透明度の高い湖畔に直接テントを張れるという、北海道でも屈指のロケーションを備えたキャンプ場です。湖畔サイトからの景色、恵庭岳の原生林に囲まれた自然環境、そして湖上でのカヌー体験という組み合わせは、他のキャンプ場ではなかなか味わえません。2023年度からの予約制導入によって利用のスタイルは変わりましたが、週末を中心に高い人気が続いているため、訪問を計画する際は公式サイトで営業期間や予約開始日、料金の最新情報を確認しておくことが大切です。カヌーを楽しみたい場合は、キャンプ場でのレンタルに加えて、支笏ガイドハウスかのあをはじめとする地元のガイドツアーを利用することで、初心者でも安全に支笏湖の透き通った水面を体験できます。湖と森、水上のアクティビティが一体になった美笛キャンプ場は、家族旅行からソロキャンプ、アウトドア好きのグループ旅行まで、幅広いスタイルの旅に応える北海道屈指のキャンプスポットです。

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