鳥取県大山の高原にある鏡ヶ成キャンプ場、料金は3,500円から

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鏡ヶ成は、鳥取県西伯郡江府町にある標高920から930メートルの高原で、大山中腹に位置するキャンプ場と登山の拠点として知られています。大山隠岐国立公園の一角にあり、ブナやミズナラの原生林に囲まれた盆地状の地形が広がっています。夏でも涼しく過ごせる環境から、避暑地として、またキャンプや登山の拠点として古くから親しまれてきました。この記事では、鏡ヶ成キャンプ場の料金やサイト情報、アクセス方法、周辺の登山コースや観光スポットまで、訪問前に知っておきたい情報をまとめます。

目次

鏡ヶ成という地名の由来と地形

鏡ヶ成という地名の由来ははっきりと特定されていませんが、高原の中に鏡のように静かな湿原や池があったことから名付けられたという説があります。実際に、休暇村奥大山のすぐ裏手には鏡ヶ成湿原と呼ばれる小さな湿原が広がっていて、春から夏にかけては湿性植物の花を観察できます。

鏡ヶ成一帯は、大山を中心とした登山やトレッキングのベースとしても知られていて、象山や擬宝珠山といった1,100メートル前後の山々への登山口が集まっています。標高がすでに高いぶん、山頂まで比較的短時間で到達できるのが特徴で、初心者から経験者まで幅広い層に登山口として利用されています。

鏡ヶ成へのアクセスは車移動が基本になる

鏡ヶ成への移動は、車を使うのが基本です。鉄道を使う場合はJR伯備線の江尾駅から車でおよそ20分かかります。車の場合は、米子自動車道の蒜山ICから国道482号線を経由し、蒜山大山スカイライン、県道114号を大山方面へ進むルートになり、蒜山ICからの距離はおよそ14キロメートルです。

蒜山大山スカイラインは、岡山県の蒜山高原と鳥取県の大山を結ぶ全長約9.3キロメートルの県道で、かつては有料の観光道路でしたが、1993年から無料開放されています。県境付近にある鬼女台展望休憩所は360度の絶景パノラマが楽しめるビュースポットで、北側には大山の山並み、南側には蒜山高原の町並みが見渡せます。秋の早朝には、蒜山三座から立ち上る朝日と高原を包む雲海が撮影スポットとして人気です。

鬼女台から鏡ヶ成を経て大山環状道路に入ると、ブナ林や大山南壁が見渡せる鍵掛峠など、自然豊かなドライブルートが続きます。ただし、この一帯は積雪地帯のため、冬季はおおむね12月から3月頃にかけて道路が通行止めになります。訪問を計画するときは、事前に道路状況を確認しておいたほうがよいでしょう。

休暇村奥大山鏡ヶ成キャンプ場の概要

鏡ヶ成にあるキャンプ場は、休暇村奥大山鏡ヶ成キャンプ場として運営されています。大山中腹、標高930メートルに位置し、ブナやミズナラの原生林に包まれた高原のキャンプ場で、昆虫採集や星空観察、登山といった自然体験を楽しめる環境が整っています。

キャンプ場の隣には宿泊施設の休暇村奥大山があり、キャンプ利用者はここの天然水大浴場を利用できます。テント泊をしながら温泉に浸かってさっぱりできるのは、ファミリーキャンパーや初心者キャンパーにとって特にありがたいポイントです。

営業期間はおおむね4月下旬から11月上旬までで、冬期は休業となります。営業時間はチェックイン13時から19時、チェックアウトは11時で、営業期間中は無休で利用できます。

鏡ヶ成キャンプ場のサイト料金は1区画3,500円から

鏡ヶ成キャンプ場の料金体系は、2026年時点の目安で以下のようになっています。

サイトの種類料金
管理費(1人、4歳以上)600円
オートサイト(1区画)3,500円
AC電源付きサイト(1区画)4,000円
テント専用フリーサイト(1張り)2,500円

フリーサイトは、車をあらかじめ決められた駐車スペースに停め、区画内の好きな場所にテントを設営できるスタイルです。オートサイトは車を横づけできるため、大きな荷物を運ぶ負担が少なく、ファミリーキャンプにも向いています。AC電源付きサイトは、電気毛布や扇風機、スマートフォンの充電など電源を使いたい人に向いています。

手ぶらキャンププランなら道具なしでも利用できる

キャンプ道具を持っていない人や、初めてキャンプに挑戦する人には手ぶらキャンププランが用意されています。このプランではテントが設営済みの状態で用意されていて、必要な道具や食材も揃っているため、手軽に自然体験を楽しめます。

手ぶらプランに含まれる備品には、テント、タープ、毛布、テーブル椅子セット、エアベッド、炭3キログラム付きのBBQコンロ、電池式ランタン、温泉利用用のフェイスタオルなどがあります。料金の目安は1名あたり10,000円から11,000円程度で、休暇村の天然水大浴場への入浴が含まれるプランもあります。荷物を最小限にして訪れたいソロキャンパーや、初めて子どもを連れてキャンプに挑戦する家族連れにとって、選択肢に入れやすいプランといえます。

キャンプ場の設備は隣接する休暇村を含めて考える

鏡ヶ成キャンプ場には、受付、コインランドリー、コインシャワーといった設備が揃っています。風呂やシャワーについては、隣接する休暇村奥大山の天然水大浴場を利用する形になります。

キャンプ場単体の設備は簡素でも、隣接する休暇村のインフラを活用できる点が、このキャンプ場の強みです。長期滞在や連泊でも洗濯ができ、雨の日でも温泉でリフレッシュできるため、天候に左右されにくいのも安心材料になります。設備面では、車両の乗り入れが可能なオートサイトのほか、電源付きサイト、水洗トイレ、売店も完備されていて、ウェブ予約にも対応しています。

象山と擬宝珠山を巡る登山コースが人気

鏡ヶ成は、大山周辺の登山やハイキングの拠点としても人気の高いエリアです。標高がすでに900メートル程度あるため、1,100メートル前後の山頂まで比較的短時間でアクセスできます。

代表的なコースが、象山と擬宝珠山を巡るルートです。鏡ヶ成キャンプ場から象山展望広場、象山、擬宝珠山を経由するコースがあり、道はつづら折れになっているため、自分のペースで無理なく歩けます。道の脇には笹やブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹が広がり、四季を通じて自然を感じられます。擬宝珠山の山頂からは180度を超える大パノラマが広がり、左手には皆ヶ山の稜線、正面には蒜山高原の景色を望めます。

春の季節には、カタクリ、サンカヨウ、ショウジョウバカマ、エンレイソウ、チゴユリといった山野草の花が咲きます。花の時期は年によって前後するため、訪問前に最新の開花情報を確認しておくとよいでしょう。

キャンプ場周辺には気軽に歩ける散策路も整備されていて、距離約3キロメートル、所要時間約45分の自然の小径、距離約5キロメートル、所要時間約130分のふれあいのみちがあります。本格的な登山は少しハードルが高いという人でも、これらの散策路であれば高原の空気を手軽に楽しめます。

鏡ヶ成湿原は環境省が保全活動を続ける貴重な湿地

鏡ヶ成湿原は、海抜920メートルという高地にある珍しい山地湿原で、烏ヶ山、象山、擬宝珠山という3つの山に囲まれた谷間に位置しています。烏ヶ山などに囲まれた谷間の平地に雨水や雪解け水がたまり続けたことで、めったに見られない湿地特有の生態系が形成されました。烏ヶ山の標高は1,448メートル、象山は1,085メートル、擬宝珠山は1,110メートルです。

湿原ではバイケイソウ、ノハナショウブ、キセルアザミ、サワヒヨドリ、ハンゴンソウといった湿地の花のほか、ヤナギタンポポなど珍しい植物も観察できます。湿原には自然観察路が設けられていて、散策しながら季節ごとの花や湿原の景観を楽しめます。

こうした動植物が生息し続けられる環境を維持するため、環境省は2012年から、一般ボランティアも交えた保全作業を継続的に行っています。訪れるときは、指定された観察路から外れないなど、自然環境に配慮した行動を心がけたいところです。

季節ごとに表情を変える鏡ヶ成の楽しみ方

鏡ヶ成は標高が高く、四季の変化がはっきりと感じられるエリアです。春はカタクリやサンカヨウなど山野草の花が見頃を迎えますが、残雪が残ることもあるため足元の装備には注意が必要です。夏は標高930メートルという立地から、平地に比べて涼しく、避暑地として快適に過ごせます。夜間は星空観察にも適していて、都市部の光害が少ないぶん満天の星を楽しめる可能性が高くなります。

秋はブナやミズナラの紅葉が高原一帯を彩ります。蒜山大山スカイラインや鬼女台展望休憩所からの雲海や紅葉の眺めは、ドライブと撮影のスポットとしても人気です。冬は積雪地帯のため、周辺道路は12月から3月頃にかけて通行止めとなることが多く、キャンプ場自体も冬期休業になります。冬に訪れる場合は、別途アクセス方法や道路情報を必ず確認しておく必要があります。

キャンプで訪れる場合、標高930メートルという立地は、夏場でも朝晩は冷え込むことがあるため、防寒着を用意しておくと安心です。逆に真夏の暑さを避けたい人には、この涼しさこそが鏡ヶ成の魅力になります。

気候と服装は寒暖差を前提に準備する

大山は鳥取県西部と岡山県にまたがる成層複式火山で、最高地点は剣ヶ峰、標高1,729メートル、中国地方の最高峰として知られています。大山山系全体では、1年を通じて気温がおよそ4度から29度程度まで変化するとされ、標高が高くなるほど平地との気温差が大きくなります。

鏡ヶ成は標高930メートル前後に位置するため、真夏でも平地より涼しく、朝晩は特に冷え込みやすくなります。キャンプで訪れる場合は、日中は半袖でも過ごせる一方、夜間や早朝に備えて、長袖の上着やフリース、薄手のダウンなど、体温調節がしやすい服装を用意しておくと安心です。

標高の高い山間部は天候が変わりやすく、平地が晴れていても高原部だけ雲がかかったり、急な雨に見舞われたりすることがあります。レインウェアや防水性のある靴、寒暖差に対応できる重ね着スタイルを基本に準備しておくと、キャンプや登山を快適に楽しみやすくなります。

休暇村奥大山や道の駅奥大山など周辺の観光スポット

鏡ヶ成周辺には、大山エリアならではの観光スポットが点在しています。キャンプ場に隣接する休暇村奥大山は、大山南麓、標高920メートルの高原に立つ森のリゾートホテルで、和室中心の客室を備え、天然水大浴場はキャンプ利用者も利用できます。蒜山大山スカイラインは鬼女台展望休憩所を含む絶景ドライブルートで、大山の山並みや蒜山高原、雲海などの眺望が楽しめます。大山まきばみるくの里は牧場をテーマにした観光施設で、周辺にはステンドグラス体験工房や、多種多様な景観植物を植栽した植物園があります。大山環状道路は、ブナ林や大山南壁を望む鍵掛峠を通る、自然豊かなドライブルートです。

これらのスポットは車での移動が前提となるため、キャンプの合間にドライブがてら足を延ばすプランを立てると、鏡ヶ成周辺の自然と景観をより深く楽しめます。

鏡ヶ成からのドライブ圏内には、道の駅奥大山があります。鳥取県日野郡江府町大字佐川に位置し、米子自動車道の江府ICから近い立地で、出雲、境港、蒜山、鳥取砂丘、大山といった山陰の主要観光地のちょうど中間にあたる場所です。道の駅内には、営業時間8時30分から17時30分のぶなの森マルシェ、営業時間9時から15時の直売所みちくさ館、営業時間11時から14時のお食事処が併設されています。西日本最大級の天然ブナ林が育む良質な水は奥大山ならではの恵みで、地酒やブルーベリー、トマトといった地元特産品も販売されています。キャンプの買い出しや、帰り道のお土産探しに立ち寄るのにちょうどよいスポットです。

道の駅から近い木谷沢渓流は、奥大山の清流に親しめる人気スポットで、駐車場から歩いて5分ほどで渓流にたどり着ける手軽さも魅力です。エメラルドグリーンの水面と苔むした岩、ブナ林の木漏れ日が織りなす景観は、写真撮影スポットとしても人気があります。このほか、金運のご利益で知られる金持神社や、四季折々の花が楽しめるとっとり花回廊なども周辺の観光スポットとして挙げられます。

鏡ヶ成キャンプ場は登山とセットで温泉に入りたい人に向く

これまでの情報を踏まえると、鏡ヶ成キャンプ場は登山やハイキングとセットでキャンプを楽しみたい人に向いています。象山や擬宝珠山への登山口が近く、キャンプ場を拠点に自然散策ができるからです。温泉に入りながらキャンプをしたい人にも向いていて、休暇村奥大山の天然水大浴場を利用できるため、テント泊でも清潔感を保ちやすくなります。

キャンプ初心者やファミリー層には、手ぶらキャンププランが用意されているため、道具を揃えずに気軽に挑戦できます。夏の避暑を兼ねてアウトドアを楽しみたい人には、標高930メートルの立地により、平地よりも涼しい環境でキャンプができる点が魅力です。星空観察をしたい人にも、周囲に強い光源が少ない高原エリアなので夜空の星を楽しみやすいという利点があります。

一方で、冬季は営業自体が休止となり、周辺道路も積雪により通行止めとなる時期があるため、訪問時期の見極めは重要なポイントになります。

予約はウェブから利用日の6カ月前より受付

鏡ヶ成キャンプ場の予約は、利用日の6カ月前からウェブ予約の受付が開始されます。休暇村奥大山の公式ホームページから予約が可能で、前日の午後以降であれば、空きがある場合に限り電話での予約受付も行っています。問い合わせ先は休暇村奥大山、電話番号は0859-75-2300です。繁忙期にあたる夏休み期間や連休は予約が埋まりやすいため、訪問日が決まったら早めにウェブ予約サイトをチェックしておくとよいでしょう。

蒜山高原とあわせて楽しむグルメと観光

鏡ヶ成は、蒜山大山スカイラインを通じて岡山県の蒜山高原ともつながっていて、キャンプの行き帰りに蒜山エリアの観光やグルメを組み合わせるプランも人気です。蒜山高原は酪農が盛んなエリアとして知られ、ひるぜんジャージーランドでは、ジャージー牛の乳しぼり体験のほか、ソフトクリームやジャージーソーセージ、ジャージー牛の赤身肉を使ったステーキやローストビーフ丼といった、ここでしか味わえないグルメが楽しめます。

蒜山エリアのご当地グルメとしては、B級グルメグランプリで評価されたひるぜん焼きそばや、ジンギスカンも有名です。キャンプで自炊を楽しみつつ、道中では蒜山グルメを味わうというのも、このエリアならではの楽しみ方といえます。

観光スポットとしては、西日本最大級のラベンダー畑やハーブガーデン、紫陽花園を備えた蒜山ハーブガーデンハービルも人気です。標高約910メートルに位置する鍵掛峠展望台は、大山南壁を望む絶景スポットとして知られ、秋の紅葉は見応えがあり、例年の見頃は10月下旬から11月中旬とされています。鏡ヶ成キャンプ場を拠点に、こうした蒜山高原エリアの観光やグルメスポットを組み合わせることで、鳥取と岡山の県境をまたいだ高原ドライブを一日かけて満喫することもできます。

高原キャンプは虫と野生動物への備えが欠かせない

鏡ヶ成のようなブナ原生林に囲まれた高原のキャンプ場では、市街地では出会わない虫や野生動物への備えも大切になります。虫対策としては、虫よけスプレーやハッカ油などを準備しておくとよいでしょう。暑さ対策をしたうえで、子どもには長袖を着せるなど、肌の露出を減らす工夫も効果的です。キャンプ場によってはアブやヒルなど、市街地にはいない虫が出ることもあるため、事前に注意しておきたいところです。

常備薬や救急セットも忘れずに用意しておきましょう。頭痛薬、腹痛薬、虫刺され薬、絆創膏、消毒薬、体温計、ピンセット、カット綿、ガーゼなどを一式まとめておくと、いざというときに安心です。

大山周辺のような山間部では、熊をはじめとする野生動物への対策も重要なポイントです。熊よけ鈴や電子ホイッスルなど、音を出して人の存在を知らせるグッズを携帯するのが効果的とされています。食べ物や飲み物はテント内に置かず、必ずクーラーボックスや車内に保管し、調理後の残飯やゴミも放置せず指定のゴミステーションへ持って行くのが基本のマナーです。

熊の行動が活発になりやすいのは、冬眠明けでエサを求める春と、冬眠前に食料を蓄える秋とされています。6月は子連れの熊が多い時期ともいわれ、より慎重な行動が求められます。鏡ヶ成キャンプ場の営業期間である4月下旬から11月上旬は、こうした熊の活動期とも重なるため、キャンプ場や自治体から出される最新の注意喚起があれば、必ず確認したうえで行動するようにしたいところです。

服装については、汚れても気にならないアウトドア向けの服を基本に、汗をかいたときの着替えや、朝晩の寒さに対応できる防寒着を多めに持っていくと安心です。標高930メートルの高原という立地上、平地の感覚よりも一枚多く羽織れる準備をしておくとちょうどよいでしょう。

冬の鏡ヶ成はスキー場に姿を変える

夏から秋にかけてはキャンプや登山の拠点として賑わう鏡ヶ成ですが、冬になるとまったく違う顔を見せます。休暇村奥大山を中心に、擬宝珠山、象山、烏ヶ山に囲まれた平坦地には鏡ヶ成スキー場が広がっていて、冬季には雪に覆われたゲレンデへと姿を変えます。

大規模なリゾートスキー場というよりは、地元住民を中心に親しまれてきた小規模なスキー場としての性格が強く、静かな雪山の雰囲気を味わいたい人に向いています。運営は休暇村奥大山を管理する一般財団法人休暇村協会が担っています。

キャンプ場そのものは冬期休業となるため、雪のシーズンに鏡ヶ成を訪れる場合は、キャンプではなく休暇村の宿泊施設やスキー場利用が中心になります。夏の高原キャンプとはまったく異なる、雪に包まれた大山の姿を楽しみたい人は、冬の鏡ヶ成訪問も選択肢に入れてみるとよいでしょう。ただし、周辺の県道は積雪により通行止めとなる区間があるため、冬季のアクセスは事前の道路情報確認が欠かせません。

訪問前に営業期間と道路情報を確認しておく

鏡ヶ成キャンプ場や周辺の道路、施設情報は、季節や年によって変動することがあります。キャンプ場の営業期間や営業時間、サイト料金や手ぶらプランの内容と価格改定の有無、蒜山大山スカイラインをはじめとする周辺道路の冬季通行止め情報、登山道の状況、湿原や散策路の開放状況については、訪問前に公式サイトなどで最新情報を確認しておくことをおすすめします。特に登山道や県道の通行止め情報は季節ごとに変わりやすいため、直前の天候や道路情報を必ず確認したうえで計画を立てるとよいでしょう。

ペット同伴とゴミ出しのルールを守って利用する

鏡ヶ成キャンプ場は、条件付きでペット同伴が可能なキャンプ場です。愛犬と一緒に高原の自然を楽しみたいという人にも選択肢が広がっていますが、リードの使用やマナーなど、詳細なルールは訪問前に必ず公式情報で確認しておきたいところです。

ゴミの取り扱いについては、燃えるゴミ、缶、瓶、ペットボトルに分別したうえで、朝8時から10時までの時間帯にセンターハウスで回収してもらう仕組みになっています。それ以外の種類のゴミや、指定時間外に出たゴミについては持ち帰りが原則です。自然豊かな高原の環境を維持するためにも、分別と時間厳守を心がけたいところです。

実際に利用した人からは、原生林に囲まれていて烏ヶ山が見える気持ちのいいキャンプ場、大山の山中にあるので夏でも涼しい、星空も素晴らしくいろいろな種類の野鳥にも会える、といった声が寄せられています。標高の高さゆえの涼しさと、静かな高原ならではの野鳥観察や星空観察が、多くのキャンパーから評価されているポイントといえるでしょう。

大山は古くから山岳信仰の対象とされてきた霊峰

鏡ヶ成キャンプ場が位置する大山は、古くから山岳信仰の対象として崇められてきた霊峰です。733年に編纂された日本最古の歴史書のひとつ、出雲国風土記には、大山は神々が住む山として記されています。718年には金蓮上人がこの山に地蔵権現を祀り、大山寺を創建したと伝えられています。その後、大山寺は山岳信仰の中心地として栄え、一時期は西日本最大級ともいわれる仏教勢力にまで発展しました。

平安時代には、基好上人が牛馬の安全を祈願したことから牛馬信仰が広まり、人々が牛馬を連れて大山寺に参詣するようになりました。やがて大山寺での牛馬の取引が盛んになり、日本三大牛馬市のひとつにまで発展したという歴史も持っています。

大山寺は鳥取県西伯郡大山町、伯耆大山の中腹にある天台宗別格本山の寺院で、本尊は地蔵菩薩です。参道には今も昔ながらの雰囲気が残り、宿坊や史跡が立ち並んでいます。日本最大級の権現造りの建造物として知られる大神山神社奥宮へと続く自然石の石畳みの参道は全長700メートルにおよび、その長さは日本最長とされています。

鏡ヶ成を訪れる際、こうした大山の信仰や歴史的背景を知っておくと、単なる自然散策やキャンプにとどまらず、山そのものが持つ文化的な奥行きを感じながら過ごせます。大山寺や大神山神社奥宮は、鏡ヶ成からドライブで足を延ばせる範囲にあり、キャンプと合わせて参拝や参道歩きを組み込むプランも人気です。

大山隠岐国立公園という大きなフィールドの一部として

鏡ヶ成キャンプ場が属する大山隠岐国立公園は、中国地方最高峰の大山を中心に、蒜山一帯および三徳山一帯の山岳地帯、三瓶山、島根半島の海岸部、そして隠岐諸島という4つの地域から構成される、規模の大きな国立公園です。

大山は標高800から1,300メートル地帯にかけて、西日本最大規模といわれるブナ林が広がっていて、鏡ヶ成周辺の原生林もこのブナ林帯の一部にあたります。四季を通じて豊かな植生が保たれているのは、こうした国立公園としての保護のもとにあるからです。

キャンプ場から見える烏ヶ山をはじめ、大山周辺には特徴的な山容を持つ峰々が連なっていて、登山愛好者だけでなく、写真撮影や自然観察を目的に訪れる人も多くいます。国立公園というフィールド全体を意識しながら鏡ヶ成を訪れることで、キャンプ、登山、信仰の歴史、高原植物観察といった複数の楽しみ方を一度に味わえます。

まとめ

鏡ヶ成キャンプ場は、大山隠岐国立公園内、標高930メートルの高原に位置する、自然に恵まれたキャンプ場です。ブナやミズナラの原生林、鏡ヶ成湿原、象山や擬宝珠山といった登山コース、そして隣接する休暇村奥大山の温泉施設など、キャンプと自然体験、温泉をまとめて楽しめる点が最大の魅力です。

オートサイト、AC電源付きサイト、フリーサイトといった複数のサイトタイプに加え、手ぶらキャンププランも用意されているため、初心者からベテランキャンパーまで、幅広い層が自分に合ったスタイルで楽しめます。蒜山大山スカイラインを使ったドライブや、鬼女台展望休憩所からの絶景、周辺観光スポットとの組み合わせも含め、鳥取県大山エリアを満喫できる拠点として、鏡ヶ成キャンプ場は訪れる価値のある場所です。

訪問を計画する際は、営業期間や道路の通行止め情報などを事前にチェックし、季節ごとの魅力を活かした過ごし方を考えてみてください。夏は涼を求めてブナ林の中でテントを張り、秋は色づく高原をドライブで巡り、雪の季節にはまた違う静けさの中でスキーを楽しめます。四季それぞれの表情を持つ鏡ヶ成だからこそ、一度きりで終わらせず、季節を変えて何度も訪れることで、その奥深さをより実感できるはずです。

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