茨城県東茨城郡茨城町にあるしもはじ埴輪キャンプ場は、里山の自然を生かした会員制のキャンプ場です。初回だけ会員登録を済ませれば誰でも利用でき、地面に穴を掘って行う直火が体験できる点が大きな特徴です。運営はNPO法人環~WAで、薪の販売や後片付けのルールを通じて里山保全と直火体験を結びつけています。この記事では、しもはじ埴輪キャンプ場のアクセスや会員制の仕組み、サイトごとの料金、直火のルール、周辺の立ち寄りスポットまで、里山でのキャンプを検討している人向けにまとめました。

しもはじ埴輪キャンプ場は茨城町の里山保全と一体化した2ヘクタールのフィールド
しもはじ埴輪キャンプ場は、茨城県東茨城郡茨城町下土師1821に位置します。名前は地元の地名「下土師(しもはじ)」に由来しており、キャンプ場そのものが地域の里山を舞台にした施設として整備されました。運営を担うNPO法人環~WAは、里山を単に貸し出すのではなく、保全活動と一体化させながらキャンプ場として活用しています。薪の販売、直火のルールづくり、里山体験プログラムの企画まで、キャンプ場運営そのものが里山保全活動の一部になっている点は、民間の一般的なキャンプ場とは異なります。
フィールドの広さは約2ヘクタール、20,000平米におよびます。利用組数を限定して受け入れているため、フリーサイトであってもぎゅうぎゅう詰めになることがなく、隣のサイトとの距離感にゆとりが生まれます。予約数そのものを調整して過密を防ぐという方針が、里山らしい静けさを保つ土台になっています。
キャンプ場は「SHIMOHAJI」というブランドのもとで運営されており、併設の飲食施設「納屋Cafe」も見どころのひとつです。地元・茨城の食材を使った発酵食のランチメニュー「Hakkoランチ御膳」や手づくりデザート、自家栽培の野菜やハーブ、茨城町産の米・肉・卵を使ったプレート料理、ピザ、オーガニックコーヒーやオーガニックワインまで揃っており、営業は金曜から日曜の11時から16時までです。キャンプをしない日帰り客が、納屋Cafe目当てに訪れることも珍しくありません。
会員登録は大人1,100円、小人550円の永久会員制
しもはじ埴輪キャンプ場を語るうえで欠かせないのが会員制という仕組みです。一般的なキャンプ場は予約さえすれば利用できますが、こちらでは初回利用時に会員登録が必要になります。会員登録料は永久会員として、大人(高校生以上)1,100円、小人(中学生以下)550円です。一度登録すれば以降の再登録は不要で、そのまま継続して利用できます。
この仕組みは単なる料金体系ではなく、自然を大切にする理念に共感する人に利用してほしいという運営側の考え方に基づいています。里山という繊細な環境を長く維持するには、来場者一人ひとりがマナーを守り、静かに自然を楽しむ姿勢が欠かせません。会員制にすることでマナー違反によるトラブルを減らし、真に自然を楽しみたい人のための空間を保っているというわけです。
実際に訪れた利用者からは「環境がよく管理されており気持ちよく過ごせた」「トイレも炊事場も清潔だった」「焚き火に関する注意もしっかりしていて管理体制がしっかりしている印象を受けた」といった声が寄せられています。会員制というフィルターが、キャンプ場全体の質の高さにつながっていることがうかがえる評価です。
常磐道岩間ICから茨城町までは車で12分、水戸市内から30分のアクセス
しもはじ埴輪キャンプ場へのアクセスは、常磐自動車道の岩間インターチェンジから約12分、距離にして約8.4kmです。首都圏からも日帰り圏内にあり、東京や埼玉、千葉方面から向かっても、里山らしいのどかな風景の中でキャンプを楽しめます。水戸市内からは車で30分程度なので、茨城県内在住の人にとっては週末のリフレッシュ先としても選びやすい距離です。
来場は車での移動が基本になっており、公共交通機関での来場はあまり想定されていません。車を持っていない場合は、最寄り駅からタクシーを利用するなどの手段を検討する必要があります。訪れる前に、公式サイトや「なっぷ」といった予約サイトでアクセス地図を確認しておくと安心です。
サイトごとの料金は3,300円からドッグランは6,600円
しもはじ埴輪キャンプ場には複数タイプのサイトが用意されており、利用シーンに合わせて選べます。栗の丘サイトは秋に栗拾いが楽しめる開放的な芝生サイトで、ファミリーやグループに人気です。山桜サイトは春に桜が咲く、栗の丘サイトと並ぶ芝生のサイトで、季節によって表情が変わります。林間サイトは木々に囲まれたプライベート感が特徴で、ソロキャンパーからの支持が厚く、利用者自身が整備・保全に関わりながらキャンプを楽しむスタイルが根付いています。ドッグランサイトは、わんちゃんと一緒に楽しめる専用サイトで、ペット同伴には小型犬(10kgまで)550円、10kg以上の犬は1,100円の追加料金がかかります。
林間サイトには「ドラム缶風呂付きサイト」も新設されました。ドラム缶風呂は利用者自身で準備する形式で、ポリタンク5杯ほどの水をリヤカーで運び、ドラム缶に汲み入れてから薪でお湯を沸かします。手間はかかるものの、薪で沸かしたお湯は遠赤外線を含むといわれ、体の芯からじっくり温まる「薪露天風呂体験」として、里山の夜を特別なものにしてくれます。
| サイト名 | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|
| 栗の丘サイト・山桜サイト(フリーサイト) | 芝生が広がる開放的な空間 | 1泊3,300円(連泊10%オフ、日帰りも同額) |
| 林間サイト | プライベート感があり、ドラム缶風呂付きサイトも選べる | フリーサイト料金に準ずる |
| ドッグランサイト | 犬同伴専用、小型犬550円・大型犬1,100円が別途必要 | 6,600円 |
| ソロプラン | 一人利用向け | 2,200円 |
いずれのサイトも車両の乗り入れができないため、荷物はカートなどで搬入する形になります。林間サイト利用者には専用駐車場が用意されており、サイトまで比較的近い距離で荷物を運べるよう配慮されています。場内には灰捨て場が2ヶ所設置され、直火や焚き火の後片付けもスムーズに行える動線です。子ども連れのファミリー向けには、ツリーデッキやスラックライン、間伐材で手作りされたシーソー、木の輪投げやボール入れ、オセロといった遊具を備えたキッズスペースもあります。
直火は地面に穴を掘る昔ながらのスタイルで薪購入が里山保全につながる
しもはじ埴輪キャンプ場の核となる体験が直火です。近年は地面や芝生の保護、防火の観点から直火を禁止し、焚き火台の使用を必須にするキャンプ場がほとんどになりました。そうした流れのなかで、こちらは独自に編み出した「自然に還る直火」の方法をキャンパーに伝え、実践してもらうスタイルを取っています。
やり方自体は、地面に穴を掘って焚き火を行う昔ながらの直火です。ただ火を焚くだけでなく、里山の環境を守りながら薪を消費し、終わった後は自然に還るように後片付けを行うという、環境保全を前提にしたルールが定められています。林間サイトには「焚き火ルール・直火のご案内」という専用ページが公式サイトに用意されており、利用者はこのマニュアルに沿って正しい手順で直火を行うことが求められます。薪を使うこと自体が里山の手入れ・保全につながるという考え方が根底にあり、火を楽しむだけでなく、里山の生態系維持というテーマとも結びついている点が特徴です。
直火をしたことがない、あるいは焚き火台しか使ったことがないキャンパーにとって、しもはじ埴輪キャンプ場は数少ない直火体験ができる貴重な場所のひとつといえます。直火が許可されているのは林間サイトなど特定のエリアに限られる可能性があるため、利用前には公式サイトの利用規約・ルールページで最新情報を確認しておくことをおすすめします。
後片付けの手順まで含めて「自然に還る」ことを重視している点も興味深いところです。焚き火を終えたら、炭や灰をスコップですくい、サイト内の灰捨て場へ捨てます。消し炭や燃え残った炭は、完全に沈火したことを確認したうえで、所定の炭捨て場にあるドラム缶に入れるというルールも定められています。こうした手順を徹底しているからこそ、直火のできるサイトであっても芝生が青々と茂り続けているようです。焚き火の後には芝生が再生するための事後処理も行われており、直火を許可しているだけでなく、直火をしても土地が傷まない仕組みそのものを作り上げているところに、このキャンプ場ならではのこだわりが感じられます。
使用する薪についても、里山保全と結びついた仕組みがあります。キャンプ場周辺の里山を手入れする際に伐採された木を薪として販売しており、キャンパーが薪を購入する行為がそのまま里山保全の一助になる循環が生まれています。焚き火のための薪を調達することが、単なる消費ではなく里山を維持する活動の一部になっているというのは、直火体験に説得力を与える要素です。アウトドア用品メーカーのユニフレームは、直火ができるキャンプ場としてしもはじ埴輪キャンプ場を自社メディアで紹介しており、直火文化を残す場として名前が挙がっています。
レンタル用品とスタッフのサポートで手ぶらキャンプも可能
しもはじ埴輪キャンプ場では、キャンプ初心者でも安心して楽しめるよう、各種レンタル品やシャワー設備が用意されています。道具を一から揃えるのはハードルが高いと感じる人でも、レンタルを活用すれば身軽に訪れることができます。「手ぶらでキャンプ・プラン」や「ソロキャンプデビュー・プラン」といった、キャンプ用具一式が揃ったプランも提供されており、道具を持っていない人でも気軽にチャレンジできる環境が整っています。
口コミには「スタッフの皆さまが親切。困った時にはアドバイスもいただけ、初心者の方でも安心して利用できる」という声もあり、設備だけでなくサポート体制の評価も高めです。管理棟でのチェックインは午前11時から、チェックアウトも午前11時までとなっており、時間にゆとりを持って過ごせるスケジュール設計になっています。
支払いは前払い制でPayPayやd払いにも対応
利用料金は前払い制で、支払い方法は現金のほか、PayPay、d払い、メルペイ、au PAYといったキャッシュレス決済にも対応しています。予約は「なっぷ」など主要なキャンプ場予約サイトから行え、初めて利用する際には会員登録(大人1,100円、小人550円)が必要になる点を覚えておきましょう。この登録料は永久会員として扱われるため、一度支払えば次回以降の支払いは不要で、長く通うキャンパーにとっては初回だけのハードルという位置づけです。
体験プログラムは直火から発酵ワークショップ、カヤックまで多彩
しもはじ埴輪キャンプ場では、テントを張って過ごすだけでなく、里山ならではの体験プログラムも用意されています。直火体験に加えて、里山保全体験、森のクラフト各種、スワッグ・リースづくり、発酵常陸をテーマにした発酵ワークショップなど、自然と触れ合いながら学べる内容が揃っています。キャンプ場周辺の水系を活かし、カヤックで涸沼川から涸沼(湖)まで下るプログラムもあり、キャンプと合わせてアウトドア体験の幅を広げたい人に向いています。
季節ごとの里山体験も充実しており、しいたけやタケノコ、大豆やさつまいもの栽培・収穫に参加できる企画があります。子ども向けには「キッズキャンプ」のほか、間伐材を活用した「木製三輪車作り」、夏場には「水鉄砲&肝試し」といった季節感のあるイベントも開催されており、家族での参加は子どもにとって印象に残る時間になりそうです。
発酵文化にまつわる体験も見逃せません。「発酵常陸味噌作りキャンプ」では、茨城在来種の大豆「田のくろまめ」を釜戸で炊き上げ、茨城米から作った自家製糀「常陸糀」と合わせて「常陸味噌」を仕込みます。キャンプをしながら発酵食品づくりを学べるという、他のキャンプ場ではあまり見かけない体験メニューです。
焚き火とは異なる暖の取り方をしたい人向けには、ストーブのレンタルも用意されています。薪やペレットを利用するコンパクトなストーブが6種類そろっており、直火や焚き火だけでなく、ストーブを囲んでゆったり過ごすという楽しみ方もできます。
周辺にはココプララや小美玉温泉、涸沼などの立ち寄りスポットがある
しもはじ埴輪キャンプ場を拠点にすれば、周辺の観光や施設利用も組み合わせやすくなります。車で13分ほどの距離には岩盤温浴リゾート「ココプララ」があり、キャンプの後に温浴施設でゆっくり汗を流せます。車で16分ほどの場所には「小美玉温泉 湯~GO!」という日帰り温泉施設もあり、こちらもキャンプ帰りに立ち寄るスポットとして人気です。
買い出しについても、「ポケットファームどきどき茨城町店」など、車で数分の距離にスーパーやコンビニがあるため、食材や日用品の調達に困ることはありません。キャンプ場周辺には茨城町らしいのどかな里山風景が広がっており、道中のドライブ自体も気持ちのよい時間になります。
茨城町から少し足を延ばせば、汽水湖として知られる涸沼があり、ヤマトシジミの産地としても知られています。夕暮れ時の景観も美しく、キャンプの合間に立ち寄る観光先としてもおすすめです。水戸市内へも車で30分程度でアクセスできるため、偕楽園や水戸城跡といった水戸観光と組み合わせた旅程を組むこともできます。
こんな人におすすめ、口コミからわかる魅力
しもはじ埴輪キャンプ場は、直火という本格的な焚き火体験をしてみたい人に向いています。焚き火台では味わえない、地面に穴を掘って火を焚く昔ながらのスタイルを、ルールに則った形で体験できる点は大きな魅力です。静かで落ち着いたキャンプ環境を求めている人にも合っています。会員制という仕組みによってマナーを守る利用者が集まりやすく、過度な混雑や騒がしさを避けたい人にとって心地よい環境が用意されています。
ソロキャンプ初心者にもおすすめできます。レンタル用品が充実しており、スタッフのサポートも手厚いため、道具を持っていない、あるいはキャンプ経験が浅いという人でも挑戦しやすくなっています。愛犬と一緒にキャンプを楽しみたい人にとっても、専用のドッグランサイトが用意されている点はうれしいポイントです。秋の栗拾いが楽しめる栗の丘サイト、春に桜が咲く山桜サイトなど、季節感を味わいながらキャンプができる点も見逃せません。
実際の口コミを見ると、林間サイトを利用した人から「どの方向も木々に囲まれていて、落ち着いた雰囲気でした。鳥のさえずりや羽ばたく音までも感じられて、自然を楽しめました」という感想が寄せられています。「ほのぼのとした里山の雰囲気が最高なキャンプ場」という評価もあり、都会の喧騒を離れてリラックスしたい人にとって理想的な環境だとうかがえます。フリーサイトでありながら予約数を調整しているため「ぎゅうぎゅう詰めにならずゆったり使える」という声も多く、前述の会員制という仕組みとあわせて、混雑を避けたい利用者の支持を集めている部分です。トイレや炊事場といった基本設備についても清潔に保たれているとの評価が多く、直火という自由度の高いアクティビティを楽しめる一方で、衛生面や管理体制のバランスがとれている点が、多くのキャンパーに支持される理由になっています。
まとめ、会員制と直火、里山保全がひとつにつながる仕組み
しもはじ埴輪キャンプ場は、茨城県茨城町の里山を舞台にした、会員制という独自の仕組みを持つキャンプ場です。会員制にすることで自然を大切にする意識の高い利用者が集まりやすくなり、結果として静かで清潔感のある環境が保たれています。最大の魅力は、里山の薪を使いながら自然に還る方法で行う直火体験ができることで、焚き火台では味わえない本格的なアウトドア体験を求める人にとって、他にはない場所になっています。
栗の丘サイト、山桜サイト、林間サイト、ドッグランサイトといった多彩なサイトが用意されており、季節や利用スタイルに応じて選べる点も魅力です。ドラム缶風呂付きサイトや里山保全体験、カヤックプログラムなど、キャンプ以外の体験コンテンツも充実しており、一度訪れるとリピートしたくなる要素が詰まっています。併設の納屋Cafeでの発酵ランチや、周辺の温浴施設、涸沼などの観光スポットと組み合わせれば、一泊二日でも十分に満喫できる旅程が組めるでしょう。
会員制、直火、里山保全という三つの要素は、一見それぞれ独立した特徴のようでいて、しもはじ埴輪キャンプ場では一本の線でつながっています。マナーを守る会員だけが集まるからこそ直火という自由度の高い体験を安全に提供でき、直火のための薪を里山保全の副産物として循環させることで、キャンプという行為そのものが地域の自然を守ることに貢献する仕組みが成立しています。焚き火ができる、会員制で静かという表面的な特徴だけでなく、その背景にある考え方まで理解したうえで訪れると、しもはじ埴輪キャンプ場での時間はより深く感じられるはずです。里山の四季と向き合いながら過ごす一泊二日は、日常では得られない発見を与えてくれます。初回の会員登録という一手間はあるものの、その先には自然を大切にする人たちが集う、居心地のよいキャンプ空間が待っています。








