栃木のおいらの森キャンプ場でソロ野営と直火焚き火を満喫する方法

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おいらの森キャンプ場は、栃木県那須烏山市の里山に広がる、焚き火とソロ野営を軸にしたキャンプ場です。正式名称は里山パークおいらの森で、旧称はフォレストパークおいらの森といいます。なっぷなどの大手予約サイトには掲載されておらず、予約は公式サイトのoiranomori.jpからのみ受け付けています。それでも口コミとSNSだけで知名度を広げてきたのは、直火が楽しめるソロ区画と、仮設トイレのみで運営される野営エリアが用意されているからです。管理人のおいらさん一家が敷地内で暮らしており、初めてのソロキャンプでも人の気配を感じながら過ごせる点も、この場所が選ばれ続けている理由でしょう。この記事では、アクセス方法や焚き火のルール、料金、周辺の観光情報まで、予約前に知っておきたい内容をまとめました。

目次

おいらの森キャンプ場は伐採を抑える100年の森作りを掲げる那須烏山のキャンプ場

おいらの森は、100年の森作りという理念のもと、樹木の伐採を最小限に抑えて運営されているキャンプ場です。那須烏山市は栃木県東部に位置する里山エリアで、田園風景と山々に囲まれた静かな土地が広がっています。都市部の喧騒から距離を置きたいキャンパーに向いた立地といえるでしょう。

敷地は性格の異なる2つのフィールドで構成されています。ひとつは日当たりの良い広葉樹林のライトフォレスト、もうひとつはスギやヒノキが生い茂る針葉樹林のディープフォレストです。ライトフォレストは木々を利用したタープ設営やハンモック泊がしやすく、四季の移ろいを感じながら過ごせます。ディープフォレストは設備が仮設トイレのみという、野営という言葉がそのまま当てはまる環境です。管理人であるおいらさん一家が敷地内に暮らしているため、女性のソロキャンパーからも安心して利用できたという声が上がっています。

ライトフォレストとディープフォレストで焚き火の雰囲気がまったく違う

おいらの森最大の個性は、明るいライトフォレストと静かなディープフォレストという、対照的な2つの森を選べる点にあります。どちらも直火が可能なサイトを持っていますが、料金も雰囲気もはっきり分かれています。

ライトフォレストのソロ区画は直火可能でSSサイズ3,000円前後

ライトフォレストには、軍幕やブッシュクラフトスタイルがよく似合うソロ区画があります。2022年9月からこのソロ区画と区画Cで直火が解禁されており、焚き火台を使わずに地面で直接焚き火を楽しめる、都市近郊のキャンプ場としてはめずらしい環境が整っています。区画のサイズはSSで、目安料金は3,000円前後です。隣接サイトとの距離感にも配慮されているため、プライベート感を保ちながら焚き火に集中できます。

ディープフォレストの野営エリアは仮設トイレのみで料金は3,000円前後

ディープフォレストはキャンプエリアと野営エリアに分かれており、予約時にどちらかを選ぶ仕組みです。キャンプエリアは地面が比較的平らで、ソロやデュオ向きです。野営エリアはスギ・ヒノキの森そのままの環境にサイトが点在し、設備は仮設トイレのみというストイックな条件になっています。料金は1人2,000円と車またはバイク1,000円を合わせて3,000円前後が目安で、全面直火が可能です。テレビ番組ヒロシのぼっちキャンプでも取り上げられ、お笑い芸人でソロキャンプ愛好家のヒロシ氏が実際にディープフォレストで野営したことでも話題になりました。過去にはマナー違反で森にダメージが出たことが原因で一時的に利用が制限され、回復まで半年ほど休止した経緯もあります。この森を長く使い続けるためにルールを守る意識が、キャンパーの間に根づいているようです。

エリア・サイト目安料金直火の可否
ライトフォレスト ソロ区画(SS)3,000円前後
ディープフォレスト(1人+車またはバイク)2,000円+1,000円=3,000円前後可(全面)

焚き火と直火のルールは炎の高さ腰までで灰はキャンプ場が回収

おいらの森の焚き火ルールで押さえておきたいのは、薪の調達方法と炎の管理方法の2点です。運営者は生態系の保全と森へのダメージを最小限に抑えることを理念に掲げており、細かなルールを定めています。

薪は原則として、キャンプ場内で購入した薪か、敷地内の柴小屋に用意されている無料の枝を使う決まりです。持ち込みの薪は控えるよう案内されており、地面に落ちている枝であっても煙が多く出るものは燃やせません。木についている枯れ枝を勝手に採取することも禁止です。一方で、落ちている枝や指定の場所に置かれた枝を使い、焚き火の熱を集めるリフレクターや鍋を掛ける道具を自作することは認められています。

安全面では、火をつけて炎が上がっている間はトイレに立つ場合を除いてその場を離れられません。落ち葉を燃やす行為も禁止で、炎の高さは腰までという基準が示されています。風が強い日には防風対策が求められ、周囲に十分なスペースを確保したうえで火の管理に集中する必要があります。焚き火を終えたあとの灰はキャンプ場側が引き取る仕組みになっており、後片付けの負担を軽くしながら森の環境を守る工夫がされています。直火OKとだけうたうキャンプ場とは違い、ルールの細かさそのものが焚き火を大事にする運営姿勢の表れといえるでしょう。

直火が可能なサイトとそうでないサイトの違いがわかりにくいという声もありますが、直火が認められているのはライトフォレストのソロ区画・区画C、そしてディープフォレスト全域です。それ以外のオートサイトなどでは、基本的に焚き火台を使うことになります。予約時にサイトの種類をよく確認しておくと安心です。

アクセスは東京から車で2時間、最寄りは宇都宮ICか上三川IC

おいらの森へのアクセスは車が基本です。東京方面からは東北自動車道から北関東自動車道を経由し、宇都宮インターチェンジまたは上三川インターチェンジで降りるルートが案内されており、都心からはおおむね2時間が目安です。関東近郊なら日帰り圏内でもあり、金曜の夜に出発して土日でゆっくり野営するプランも組みやすい立地です。

車を持たないキャンパーへの配慮もあり、最寄り駅からの送迎に対応してもらえるケースがあるようです。自転車での来訪もしやすいというレポートがあり、ソロツーリングキャンパーや自転車キャンパーにも選ばれています。周辺には温泉、コンビニエンスストア、スーパーマーケットが車で10分圏内に揃っており、野営という非日常を楽しみながらも、買い出しや入浴に困らない利便性があります。近隣の入浴施設としては那須烏山温泉の寿乃湯や、南那須の大金温泉が挙げられており、焚き火で体を温めたあとや翌朝のリフレッシュに立ち寄るキャンパーも多いようです。

予約はなっぷ非対応で公式サイトの予約システムのみ

おいらの森の予約は、キャンプ場予約サイト大手のなっぷを経由せず、公式ホームページから直接行う形式になっています。予約システムは489pro-xのシステムを利用した公式サイト内の専用ページで提供されているため、最新の料金やプラン、空室状況は予約前に公式サイトで確認するのが確実です。SNSや口コミを中心に人気が広まってきた経緯があるキャンプ場らしい予約導線といえます。

サイトのタイプはデュオ向け、グループ向け、ハンモック泊向けなど複数のバリエーションがあり、犬同伴が可能なドッグランサイトも用意されています。チェックインは、希望するサイトに空きがあれば朝9時からの無料アーリーチェックインに対応しており、朝から翌日のチェックアウトまで森でゆっくり過ごしてほしいという運営者の考えが表れています。手続きはライトフォレスト入り口の坂を上がってすぐの受付スペースで行い、名前と予約したサイトを申告して料金を支払い、利用上の注意事項の説明を受ける流れです。チェックアウトはインターネット上で完結できるため、混雑を避けてスムーズに退場できます。

ソロ野営の持ち物は防寒具と鎮火道具の準備が必須

ディープフォレストでの野営や、ライトフォレストのソロ区画での直火キャンプを考えているなら、一般的なオートキャンプ場より一段本格的な準備が要ります。トイレなど最低限の設備しかない野営エリアを利用する際は、飲料水や食料、照明用のヘッドライト、防寒具を余裕を持って準備しておきましょう。森の中は日中と夜間の気温差が大きく、標高の低い里山でも夜は冷え込むことがあるため、シュラフやマット選びは慎重に行いたいところです。

直火を行う場合は、耐熱グローブや火ばさみ、水を入れたバケツなど、鎮火のための道具を必ず携行してください。炎が上がっている間はその場を離れられないため、食事の準備や薪の補充など、火の番をしながらできる作業の段取りを事前に組んでおくとスムーズです。キャンプ場内で購入する薪や柴小屋の枝を使うルールになっているため、事前に大量の薪を持ち込む必要はなく、身軽な装備で訪れられる点は初心者にもありがたいポイントです。

スマートフォンの電波状況は森の奥深くでは不安定になることもあるため、緊急連絡先や地図情報はあらかじめ紙かオフラインでも確認できる形にしておくと安心です。初心者だけでディープフォレストの野営エリアを利用しても大丈夫かという不安の声もありますが、管理人家族が敷地内に常駐していることに加え、設備が比較的整った明るいライトフォレストも用意されているため、まずはライトフォレストのソロ区画で焚き火とソロキャンプに慣れてから、ディープフォレストの野営に挑戦するという段階的な楽しみ方もできます。焚き火のルールや薪の調達方法は、チェックイン時に管理人から直接説明を受けられるので、疑問点はその場で確認しておきましょう。

地面は基本的に土で、夜になると周囲は街灯もなく本格的に暗くなるため、ヘッドライトやランタンなどの灯りは必需品です。森という環境である以上、虫は当たり前に生息しているため、虫よけスプレーと、素肌の露出を抑えられる長袖・長ズボン、歩きやすい靴を用意しておくと良いでしょう。焚き火の火の粉から衣類を守るためにも、化学繊維よりも綿や難燃性素材の服装を選ぶと安心です。手ぶらに近い装備で野営気分を味わえるよう、焚き火台や薪割り用の斧、ログスプリッターなどのレンタル用品も用意されています。

オイラーズ制度は整備作業1時間で薪10kgと交換できる仕組み

おいらの森には、オイラーズと呼ばれる独自の仕組みがあります。キャンパー自身がキャンプ場の整備作業を手伝うことでリターンを得られる取り組みで、作業1時間につき10kg分の薪と交換できるとされています。もらった薪は薪券としてチャージしておき、後日の利用時に使うこともでき、作業量を積み重ねることでサイト割引券や年間パスのようなものに交換できる場合もあるようです。

客と運営者という関係を超えて、利用者自身が森づくりに参加できるこの仕組みは、おいらの森が単なる商業施設ではなく、コミュニティとして育てられてきたことを表しています。リピーターが増える理由のひとつとして、この制度を挙げるキャンパーも少なくありません。

ペット同伴はドッグラン完備でリード着用が必須

おいらの森にはドッグランが用意されており、受付付近には看板犬としてボーダーコリーのウィル君が出迎えてくれます。ペット同伴サイトも用意されているため、愛犬と一緒に野営を楽しみたいキャンパーにも対応しています。ただし、ドッグラン以外の場所でペットを散歩させる際にはリードの着用が必須で、排泄物の処理を含めてペットの管理はすべて飼い主の責任で行うことがルールとして定められています。焚き火を楽しむサイトが多いキャンプ場だからこそ、ペットの安全管理には一層気を配りたいところです。

焚き火を楽しむなら虫の少ない春と紅葉の秋がおすすめ

おいらの森は栃木県東部の里山エリアに位置し、積雪の心配が少ない立地で通年営業しています。季節ごとに焚き火と野営の楽しみ方が変わるのも、このキャンプ場の魅力です。

季節特徴
春(3月〜5月)虫が少なく気温も過ごしやすい。野営初心者やソロデビューに向く
ディープフォレストの木陰が心地よいが暑さと虫と紫外線の対策が必須
秋(9月〜11月)花粉や虫が少なく紅葉も楽しめる、一年で特に人気の高い季節
積雪の心配が少なく、防寒対策をすれば静寂の中で焚き火と星空を満喫できる

春は新緑が芽吹き始めるライトフォレストの明るい雰囲気が、焚き火だけでなく森林浴のような癒やしにもつながります。夏は帽子や日焼け止め、虫よけスプレーを用意し、こまめな水分補給を意識したいところです。夜になると気温が下がるため、日中の暑さを避けて夕方から焚き火を楽しむプランを組むキャンパーも多いようです。秋は広葉樹が中心のライトフォレストで色づいた木々を眺めながらの焚き火が格別で、澄んだ空気の中でじっくりと炎を見つめる時間は森で焚き火をする醍醐味そのものでしょう。冬は空気が澄んでいるぶん夜空の星もきれいに見えることが多く、寒さの中で焚き火を囲む時間は、他の季節にはない特別な体験になります。

軍幕とブッシュクラフトはディープフォレストとの相性が良い

おいらの森が軍幕やブッシュクラフトが似合うキャンプ場と評されるのには理由があります。ディープフォレストは東京ドームに匹敵するともいわれる広大な敷地を持ち、樹齢80年を超えるスギ・ヒノキが生い茂るエリアがブッシュクラフトに適した環境として整えられています。地面に落ちている枝を使って焚き火の周りにリフレクターや鍋掛けを自作できるルールになっていることもあり、道具をあれこれ持ち込まなくても、森にあるものを工夫して使うというブッシュクラフト本来の楽しみ方を実践しやすいフィールドです。

軍幕はパップテントとも呼ばれ、幕本体と2本のポール、ロープだけで設営できるほどシンプルな構造でありながら、タープとしてもテントとしても使える汎用性の高さから、ソロキャンパーの間で根強い人気があります。愛好家の間では、ピンと張りすぎず、あえてやや緩んだシルエットに仕上げるのが格好よいとされる独自の美学もあるようです。ライトフォレストのソロ区画やディープフォレストの野営エリアは、こうした軍幕スタイルの設営や、木々を活かしたタープ設営との相性が良く、写真映えするキャンプサイトを作りたいソロキャンパーにも選ばれています。

焚き火の熾火を使った料理も野営の楽しみのひとつ

おいらの森のような直火が許されたフィールドでは、焚き火そのものだけでなく、その炎を使った食事作りも楽しみのひとつです。薪をおこして安定した熾火を作ることができれば、ダッチオーブンでの煮込み料理や、串に刺した野菜や肉をじっくりあぶる焼き物など、家庭のコンロでは味わえない香ばしさを楽しめます。地元の直売所やスーパーで手に入れた新鮮な野菜やジビエ、栃木県産の肉を持ち込み、焚き火の熱でじっくり火を通す時間そのものが、ソロキャンプの醍醐味だという声も多く聞かれます。

枝で作ったリフレクターや鍋掛けを活用すれば、特別な調理器具がなくても炎を囲む食事のスタイルを工夫できます。火の番をしながら弱火でコトコトと煮込む時間や、薪が爆ぜる音を聞きながら一人静かに食事をとる時間は、都市部の生活では得がたいひとときといえるでしょう。前述のとおり炎が上がっている間はその場を離れられないため、食材の下ごしらえは焚き火をおこす前に済ませておくとスムーズです。

周辺には龍門の滝や山あげ祭など那須烏山の見どころが点在

那須烏山市周辺には、キャンプの前後に立ち寄れる観光スポットや温泉施設が点在しています。前述の那須烏山温泉寿乃湯や南那須の大金温泉のほか、地元の直売所やスーパーで新鮮な野菜や地場の食材を調達してから焚き火料理に挑戦するのも良いでしょう。日程に余裕があれば、周辺の観光地と組み合わせた1泊2日、2泊3日のプランを組むキャンパーも多いようです。

那須烏山市には、江川にかかる龍門の滝という見どころがあります。高さ20メートル、幅65メートルにわたって流れ落ちるこの滝は、大蛇が棲むという伝説が名前の由来になっており、滝つぼの周辺まで降りられる遊歩道が整備されています。春は周辺に咲く桜と滝の組み合わせが美しく、夏は緑に囲まれた涼やかな避暑地となり、秋には紅葉が滝を彩ります。冬には一部が凍結し、幻想的な氷瀑が見られることもあるようです。滝の上をJR烏山線が走っているため、春には電車と滝と桜が一枚に収まる撮影スポットとしても知られています。滝のすぐそばには龍門ふるさと民芸館があり、展望テラスや地元特産品の販売、烏山の民話に関する展示、カフェスペースも併設されているため、キャンプの行き帰りに立ち寄って休憩するのにも向いています。

那須烏山市を代表する伝統行事としては、毎年7月第4週の金・土・日の3日間にわたって開催される山あげ祭も見逃せません。世界的にも珍しい野外移動式の歌舞伎として知られ、その様子を伝える展示は山あげ会館で見学できます。焚き火や野営を目的にこの土地を訪れるついでに、地域の自然や伝統文化に触れてみるのも、おいらの森キャンプ場での滞在をより豊かにしてくれるはずです。

おいらの森キャンプ場は栃木で焚き火とソロ野営を本格的に楽しめる数少ない場所

おいらの森キャンプ場は、明るく穏やかなライトフォレストと、深く静かなディープフォレストという対照的な2つの森を舞台に、焚き火とソロ野営を本気で追求できるキャンプ場です。直火が可能なソロ区画、設備を最小限に絞ったディープフォレストの野営エリア、独自に定められた焚き火ルール、そしてキャンパー自身が森づくりに参加できるオイラーズ制度など、随所に運営者のこだわりが見えます。

なっぷなどの大手予約サイトに頼らず口コミだけで人気を確立してきたのは、それだけこの場所の体験価値が高いからでしょう。都市部からアクセスしやすい栃木県那須烏山という立地にありながら、深い森の静けさと焚き火の炎に向き合う濃密な時間を過ごせる場所として、ソロキャンパーやブッシュクラフト愛好者にとって一度は訪れておきたいキャンプ場だといえるでしょう。実際に訪れる際は、最新の料金やサイトの空き状況、ルールの詳細を公式ホームページであらかじめ確認したうえで、森と炎、そしてそこに暮らす管理人家族への敬意を払いながら、自分だけの静かな野営時間を楽しんでみてください。

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